コストダウンを達成する条件|意識改革がすべての出発点 - ニックスジャパン株式会社

 

⏱️ この記事で分かること(読了時間:約6分)

 

 

✅ コストダウン達成に最も必要な条件とは何か

✅ 建設業界特有のコスト意識の問題点

✅ 意識が働くとき現場に何が起きるか

✅ 意識を植え付け、育むための環境整備

 

コストダウン達成の最大の条件

 

コストダウンを達成するために、最も必要な条件とは何でしょうか。

 

強い意識の重要性

 

私は、意識が重要であり、とりわけコストダウンを達成するという強い意識が最も重要だと考えています。

この強い想いがあって初めて、コストダウンを実施できるものです。どんなに優れたシステムやしくみがあっても、コストを下げるという意識がなければ、それらは無用の長物となってしまいます。

 

逆に言えば、情熱がある人は、しくみがなくともそこそこに想いは達成されるものです。

 

トップから末端までの意識共有

 

この意識がトップから末端まで共有されていないと、コストダウンは達成できません。

経営者がいくらコストダウンを叫んでも、現場代理人や作業員にその意識が浸透していなければ、現場は変わりません。逆に、現場がいくら頑張っても、経営者がコストダウンに本気でなければ、その努力は評価されず、やがて意欲も失われていきます。

 

全社一丸となった意識の共有が、コストダウンの大前提となります。

 

建設業界のコスト意識の問題

 

それでは、建設業界のコスト意識は現在どのような状態にあるのでしょうか。

 

積上方式の限界

 

建設業界でのコスト意識・感覚は、積上方式にあります。

この作業でいくら、あの作業でいくらと積み上げて合計いくら、そして利益を含めて合計これだけになります——これが建設業界での価格設定の方法です。

その方式に従って、原価も管理されています。だから、掛かるものは仕方がない、足らなくなったら要求しよう、という考え方になりがちです。

 

今までは、これが通用してきたものですから、原価管理というのは「どの作業にいくら掛かったか」を記録するだけのものになってしまっています。

 

「掛かるものは仕方がない」からの脱却

 

特に土木業界では、発注者(官庁)から仕事を頂戴するという図式がありました。予定価格があり、その範囲内で受注し、施工する。この構造の中では、積極的にコストを下げるインセンティブが働きにくかったと言えます。

私が見る限り、この図式から感覚が離れていないため、コストダウンという言葉は分かっていても、具体的にどう対応したらよいのか分かっていない企業が多いのが現状です。

 

これでは、コストダウンは無理だと言って良いのではないでしょうか。

 

意識が働くとき、問題が見えてくる

 

コストダウンを達成する意識が働くと、現場に何が起きるでしょうか。

 

コストダウン意識と問題意識

 

コストダウンを達成する意識が働くからこそ、問題意識が発生し、現場の問題点が見えてくるようになります。

「この作業、もう少し効率化できないか」 「なぜこの材料は高いのか」 「段取りを変えれば時間短縮できるのではないか」

 

こうした問いかけは、コストを下げたいという意識があって初めて生まれるものです。意識がなければ、目の前で起きていることをただ漫然と受け入れるだけになってしまいます。

 

いち早い対処の実現

 

さらに、コストダウン意識があれば、問題点に対していち早く適切な処置が実施されることになります。

赤字が発生しそうな作業を早期に発見し、手を打つ。無駄な工程を見つけて排除する。こうした行動は、「コストを下げなければならない」という意識が原動力となっています。

 

問題を発見しても「まあいいか」で済ませてしまうのか、すぐに改善に動くのか。その差を生むのが、意識の強さです。

 

意識を植え付け、育む環境整備

 

それでは、この意識が各現場の責任者に根付いているでしょうか。

「ほとんどないから問題なのだ」という声が聞こえてきそうです。

 

そのとおりであり、現場社員に対して、その意識を植え付け、さらに育んでいく必要があります。そのために必要なのが環境整備です。

 

組織の必要性

 

まず、会社として組織が必要です。

 

コストダウンを評価し、推進する組織体制がなければ、個人の努力は報われません。誰がコストダウンに貢献し、誰が貢献していないのかを正しく評価できる組織があってこそ、意識は育まれます。

 

しくみの必要性

 

次に、しくみが必要です。

日々の原価を把握し、問題を早期に発見するためのしくみ。改善活動を継続的に行うためのしくみ。これらがなければ、意識があっても行動に移せません。

 

「見てあげる」しくみがあることで、社員は「自分の努力は見られている」と感じ、さらに意識が高まっていきます。

 

システムの必要性

 

そして、システムが必要となってきます。

日々の原価情報をタイムリーに把握し、分析するためには、ITシステムの活用が欠かせません。人手だけでは限界があります。

システムがあれば、数字に基づいた議論ができます。感覚ではなく、データで問題点を指摘し、改善効果を測定できます。

 

組織、しくみ、システム——この3つが揃って初めて、コストダウンを達成する意識を全社に浸透させる環境が整います。

 

ニックスジャパンのコンサルティングサービス

 

ニックスジャパンでは、建設業のコストダウン・利益向上を支援するコンサルティングサービスを提供しています。

長年の経験から、コストダウンを達成するためには意識改革が不可欠であることを痛感してきました。しかし、意識改革は掛け声だけでは実現しません。

弊社のコンサルティングでは、以下の支援を行います。

  • 現状の原価管理体制の診断
  • コストダウンを評価できる組織体制の構築支援
  • 日々の原価を把握するしくみづくり
  • MIYABIやKUROJIKAを活用した情報基盤の整備

 

意識を変えるための環境整備を、御社の実情に合わせてご提案いたします。

 

次回予告

 

次回は「コストダウンを達成する組織づくり」として、評価できる体制の構築を解説します。

 

コストダウンを実践するには、それを評価できる組織が必要です。一人の責任者が把握できる部下は最大10人という組織の黄金律、統括する責任者に求められる力量など、具体的な組織づくりのポイントをお伝えします。