コストダウンを達成するシステム|情報共有化とコミュニケーション - ニックスジャパン株式会社

 

⏱️ この記事で分かること(読了時間:約7分)

 

 

✅ 情報共有化がコストダウンに不可欠な理由

✅ コミュニケーションの本質と「見える化」の重要性

✅ 階層別に必要とされる情報の違い

✅ システムがもたらす組織変革の可能性

 

情報共有化の必要性

 

これからの工事管理システムにおいて、最も重要なことは何でしょうか。それは、情報の共有化が図れることです。

 

スタンドアロン型の限界

 

このように工事管理の情報が共有化されていないということは、コミュニケーション不足であると言えるでしょう。

コミュニケーションとは、単に人と人が会話することだけではありません。必要な情報が必要な時に必要な人に流れていること——これがコミュニケーションの本質なのです。

 

情報が共有されていなければ、問題が発生しても気づくのが遅れます。気づいた時には、すでに大きな損失が発生している。そのような事態を防ぐためにも、情報共有化は不可欠です。

 

コミュニケーションの本質

 

それでは、工事管理におけるコミュニケーションとは、具体的にどのようなものでしょうか。

 

必要な情報を必要な時に必要な人へ

 

コミュニケーションの本質は、「必要な情報を必要な時に必要な人へ届けること」です。

 

インターネットによって結ばれている世界——これもまたコミュニケーションだと言ってよいでしょう。現場で入力された情報が、リアルタイムで工事部長や経営者に届く。これが、現代の工事管理に求められるコミュニケーションの形です。

 

見える化(可視化)の重要性

 

その際に重要なことは、相手にとって無駄な情報は必要ないという当たり前のことです。共有する必要な情報とは何か、精査することが必要でしょう。

そして、情報をいち早く判断させるためには、「見える化」(可視化)が不可欠です。

数字の羅列を見せられても、問題点は分かりません。しかし、グラフで表示すれば、どの現場に問題があるのか、一目で把握できます。

 

見える化によって、判断のスピードが格段に上がります。問題を早期に発見し、早期に対処する——これがコストダウンを達成するための鉄則です。

 

階層別の情報ニーズ

 

工事管理における情報は、階層によってその「粗さ」が異なります。

 

経営トップが必要とする情報

 

経営トップにとって、第一の要求は全社の損益です。会社全体で儲かっているか否か、これが最も重要な情報です。

 

しかし同時に、経営トップは必要に応じて、より詳細な情報にアクセスできるようになっていなければなりません。全社の数字に問題があれば、どの部門に問題があるのか。部門に問題があれば、どの現場に問題があるのか。段階的に掘り下げていける仕組みが必要です。

 

工事幹部が必要とする情報

 

工事部長にとっては、自部門が儲かっているかどうかが第一の関心事です。

 

さらに、各現場の進捗状況と損益状況を把握し、問題のある現場を早期に発見することが求められます。日々の段階で、作業レベルまでの情報を把握できることが理想です。

 

現場責任者が必要とする情報

 

現場代理人は、現場全体の損益を把握するとともに、各作業の進捗と損益を日々管理します。

どの作業が儲かっているのか、どの作業が赤字なのか。この情報を基に、翌日の段取りを決定します。

 

このように、上位者は知りたければより詳細な情報にアクセスでき、下位者は自分の責任範囲の情報を確実に把握できる——これが理想的な情報共有の形です。

 

システムがもたらす組織変革

 

工事管理システムが完全に機能し、必要なコミュニケーションが確立すれば、組織そのものを変革することが可能となります。

 

フラットな組織構築

 

情報共有が進めば、文鎮型のフラットな組織構築が可能となります。

言葉を換えて言うならば、不要な中間管理職を排除できるのです。情報がシステムを通じて共有されるため、情報を伝達するだけの役割は不要になります。

 

もちろん、判断や指導を行う管理者は必要です。しかし、単に情報を上に伝え、指示を下に伝えるだけの「伝書鳩」的な役割は、システムが代替できます。

 

上位者の意見がダイレクトに伝わる

 

システムによる情報共有が進めば、上位者の意見がダイレクトに現場に伝わるようになります。

経営者が全社の工事状況を把握し、問題のある現場に直接コメントを送る。工事部長が現場の日々の状況を見て、必要な指示を即座に出す。

 

このような迅速なコミュニケーションが可能となり、効率化と利益確保を同時に達成できるのです。

 

MIYABIによる情報共有の実現

 

ニックスジャパンの実行予算管理システム「MIYABI」は、まさにこの情報共有を実現するために開発されました。

 

インターネットを介したデータベースシステム

 

MIYABIは、インターネットを介したデータベースシステムです。

 

現場で入力された情報は、即座にデータベースに格納され、権限を持つすべての人がアクセスできます。本社にいても、出張先にいても、海外にいても、インターネットに接続できる環境があれば、工事の状況を把握できます。

 

階層別の情報提供

 

MIYABIは、経営者から現場担当者まで、それぞれの階層に必要な情報を提供します。

  • 経営者向け: 全社の工事状況を一覧で把握。問題のある部門・現場をドリルダウンで確認
  • 工事部長向け: 担当部門の全現場の進捗・損益をEVMグラフで可視化。問題現場を一目で発見
  • 現場代理人向け: 自現場の予算・出来高・原価を対比。作業別の損益を日々確認

 

必要な情報を必要な人に届ける——MIYABIは、この理想を実現するシステムです。

 

コストダウンを達成する統合システム

 

MIYABIは、単なる情報共有ツールではありません。

 

実行予算管理、原価管理、支払管理を統合し、PDCAサイクルを回すための基盤となります。前回までにお伝えした「意識改革」「組織づくり」「しくみ」——これらすべてを支え、コストダウンを確実に達成するためのシステムです。

 

次回予告

 

次回は「工事責任者の取り組み姿勢」として、PDCAサイクルを回す日々の実践を解説します。

 

工事責任者に求められるのは、PDCAの管理サイクルを意識して行動することです。実行予算という「コンパス(羅針盤)」があれば、夜でも嵐の日でも目標を見間違えることはありません。前日の分析結果を基に当日の段取りを決定し、日々の損益と最終損益の両面を考慮しながら明日の段取りを考える——この地道な積み重ねが利益を生み出します。